1.はじめに

ソフトウェアは一人でも開発することができるが,規模が大きくなると一人での開発は困難になるため,チームで開発することが多くなる.チームの人数が多くなるにつれて重要になるのがタスクの管理である.タスク管理の手法は数多くあるが,今回の研究ではかんばんを利用したタスク管理手法について考えた.かんばんを利用したタスク管理では,タスクの見える化により個々へのタスクの偏りを防ぎ,チーム全体でフォローしやすくなる.見える化とは,異常を分かるようにし,行動を誘発する仕組み,および活動のこと[mieruka]である.かんばんを活用していくことで,チームのメンバー同士でタスクの滞りや,やり忘れをフォローしたり,進捗の管理をすぐに確認することができる.しかし,かんばんを利用したアナログなタスク管理では,以下の2つの課題が挙げられる.

  • タスクにかかった時間がわからない

  • タスクを始めるまでの時間と完了するまでの時間がわからないため,振り返りを行うのが難しい

これらの課題を解決するために,今回の研究ではかんばんを利用したタスク管理を支援するタスクの作業時間可視化ツールを提案する.まず,チーム開発や「かんばん」についての説明と,上記で示した課題について次の章で述べ,その後に提案するツールについて記述する.

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