1.はじめに

今現在,複数人での開発を行う際にバージョン管理システムを用いた開発が多く活用されている.また,世界では様々な分野でIT化が進み,多くの開発者によって多種多様の技術が生み出されている.開発者は生み出された技術全てを習得することは不可能ではあるが,インターネットや書籍によって自らが望む技術を習得することは可能である.しかしながら,インターネットや書籍など,膨大な量の情報から必要な情報を取捨選択していくのは大変であり,そこで得た知識や技術を他者へ共有していくのもまた難しいものである.これらが容易ではないため,組織内で開発者間での技術力の差がうまれたり,周りが得た技術が組織内の技術としては共有されていないことが起こっている[onoue2015].

本研究はGitHubを用いて開発を行う開発者を対象とする.開発者が元々持っていた,または取得した知識や技術を,その開発者が所属するチームや組織へ開発ノウハウを共有することを支援するシステムを開発する.

ここでの開発ノウハウとは,開発を行う際に必要となる技術的な知識や知見を誰が見聞きしても活用できる水準まで示されたものである[iwasaki2017].

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